心の判断基準を作る記憶の情報
心の判断基準を作る記憶の情報
難しいタイトルですが ちょっと当たり前のことを書きますね。
今 あなたのお店に入店しお買上げいただけるお客様の80%は
パッとみた一瞬の美しさや売場の視覚効果が入店のキッカケだったのでしょうか?
多分 違うんじゃないでしょうか・・・・・・・・・
お客様は家を出るときには もうあなたの売場がある施設や街に足を向ける準備をしていて
その時点であなたのお店も見てみようと思っている方が多いんじゃありませんか?
(特に価格が高かったり購買頻度の低い商品ね)
「一瞬で心を奪われた」という言葉があります。
一目惚れみたいな状態のことを言うのでしょうかね・・・・・・・
こんな状態になって商品を買ったことは誰しもあるかと思いますが
それこそ初めて入るお店で、しかも一目惚れして商品を買うっていう状態は
おそらく人生の内でも そう何回もあることではありませんよね!!!
でも こんな確立の低い状態を作るためにVMD VP PPがあるって皆言うんです。
多分専門店や大型のスーパーから始まった理論だからかな・・・
見た目よければ 伝わり方よければ 売れる商品が見えれば売上は直ぐに上がるって!!!
視覚的効果を理解すれば直ぐに売上が上がるって!!!
本当かいな~!!! しかもそれは誰と比べて良いんでしょうかね?競合ブランドと比べて主観的に良いって言う基準ですか?
少なくとも お客様がお買物をするのは
「心を奪われる状態」になったからであって 一瞬の視覚効果だけで毎回心が奪えるなんて都合の良いものではありません。
(やっぱり特に価格が高かったり購買頻度の低い商品ね)
そうでなければ ブランドなんて価値を皆重要視しないですよね!!
売場の見た目も VPもPPも それこそ雑誌の広告イメージもお客様の心を奪う為の記憶の情報を作る要素の一つ。
「継続的にしかもTOTALでお客様の心を動かして行くんだ」ということを考えなければ
あなたの売場の伝えたいイメージは いつの間にか他でも買える
他店でも選べる競合店と代わり映えしないお客様にとっては 買う間際でのイメージ提供になっていませんか?
もっと前の段階に 売場のビジュアルは影響してるんじゃないかな~ 考えてる以上にもっと前に与える印象が心の基準を作るんじゃないかな~
これは この4月に某海外ブランドのGMから
もっと新しいVMDの研修を行って欲しいという要望を頂き その際に二人で打ち合わせた時に出てきた話の一部です。
深澤 智浩
株式会社深澤企画 代表取締役
パリをはじめとする海外の店舗や、国内のSM/GMSでのあらゆる店舗・売場の店舗デザイン・店頭戦略を学び、独立。現在は、小売業からの依頼に加え、メーカーからの販促提案・ショールーム展開の相談など様々な業種・業態の店頭戦略(SP・VMD・設計・店頭ブランディング)を、年間100件以上行っている。近年では、ショッピングモールやチェーンストアからの依頼も多くなっている。また、「商業界」の教育講座、デザイン専門学校、企業研修でも指導にあたり、人材育成にも注力している。