北京ダックのフラッグショップ
広東省での仕事終了後 その足で北京へ向かう為に空港へ
飛行機の出発時間の遅れもあり ホテルにチェックインしたのはその日の深夜でした。
翌朝は9時からアメリカ系のコンサルティング会社が主催するVMDのセミナーの講師です。
しかも8時間の講義を2日間続けて行うというこちらもハードなスケジュール。
北京のアパレル企業の皆さんは 中国の他の都市の方々と比べて皆さん物静かです。
物静かと言えば聞こえはいいのですが かなり私を吟味している様子ですね。
中国でのVMD企業向けセミナーはこれで3回目ですが、
他にもイタリア アメリカ 香港 台湾といった国々の講師がVMD以外にも代わる代わる研修授業を行っていますので
皆さん結構耳が肥えてらっしゃる。
つまらない授業を行えば 即退席してしまうなんて当たりまです。
この辺は 日本のように 「とにかく黙って聞いている」なんて事はしません。
だからこちらも熱が入りますし 内容が悪ければ
次の日は参加人数が減り最終的にはすぐにクレームを付けられて解雇されてしまうような感じですね・・・・・
(なんだかオーディションの番組のようですよ)
向こうの人たちにしてみれば高いお金を出しているからとにかくシビアなんです。
逆に興味を持っていただければ 非常にフレンドリーに話しかけてくれ食事にも誘っていただけます。
そこで研修終了後に 連れて行ってもらったのが北京ダックのフラッグショップです。
今から 食べられてしまうにも関わらず
笑顔でダック君のお出迎えです。
美味しく食事を頂いて最後は蠍のから揚げで・・・・・・・
今回のVMDセミナーのお客様の中には すでに日本国内に5店舗以上も中国から出店している企業もあり
世界的に見て日本のアパレル産業が対中への対応に遅れていることを感じました。
VMD一つ取ってみても日本が非常にこの分野の教育に進んでいるように思われている方も多いのではないかと思いますが
北京で開かれたCHIC(アパレルの国際展示会)でのアパレル産業に対する各国のコンサルティングブースの話や
一般に販売されているVMDの教材(DVD付)を見ても非常に速いペースで追いついているようです。
もしかしたら 教育教材では中国の方が実践的で
内容の濃いものが出ているんじゃないかと思わせられる程でした・・・・・・
私も ほんと がんばらねばでス。
深澤 智浩
株式会社深澤企画 代表取締役
パリをはじめとする海外の店舗や、国内のSM/GMSでのあらゆる店舗・売場の店舗デザイン・店頭戦略を学び、独立。現在は、小売業からの依頼に加え、メーカーからの販促提案・ショールーム展開の相談など様々な業種・業態の店頭戦略(SP・VMD・設計・店頭ブランディング)を、年間100件以上行っている。近年では、ショッピングモールやチェーンストアからの依頼も多くなっている。また、「商業界」の教育講座、デザイン専門学校、企業研修でも指導にあたり、人材育成にも注力している。