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VMD 売場作りはヒトからモノからコトからヒトへ

 

先日の日経MJの記事を読んでいて思ったんですが

モノからコトへ そしてコトからヒトへ移っていくという一説があったんですが

まさに、その通りだと思います。

これは小売り全体の価値提案の要素が

モノからコトへ そしてコトからヒトへ、という流れに向かっているというを私自身が感じるからです。

この価値提案の要素は、ヒトからモノ、モノからコトへ

そして、コトからヒトにまた戻るというサイクルで出来ているのではなかと私は考えるのですが、

そう考えると、価値の起点はやはり、常にヒトにあり

ヒトが生み出すモノ、モノの品質的価値から発展しモノを利用する場面を重視した

コトに繋がって行く、そして最終的に、この場面の中で際立った人達が価値を最成熟させる事でまたヒトの価値に戻るというサイクルです。

ここ数週間 ホテルの商品に関する誤表示問題が取りざたされていますが

このサイクルを当てはめて考えると、先ず価値を提供する側として

起点となる『ヒトとしての価値観は、どうなのか?』

『あなた自身が価値を創造するヒトとしてどうなのか?』という

あたりまえと思える、ヒトの部分が抜け落ちた、モノ起点の状態で価値を作ろうという発想が見えてしまいます。

また、その価値自体も、名前だけのブランドや産地表示頼りで誤摩化しながら

提供しているのだと容易に想像出来る状況が業界の中にはあるのだと感じてしまと

モノ作りニッポンなんて言う前に、ヒトを育てないとなりませんよね~

モノからコト そして勿論 コトからヒトに価値のライフサイクルが移行して行くと

考えることも出来ますが、先記のライフサイクルで考えるならモノからヒトに立ち返るという見方も出来るのではないでしょうか?

ではでは

深澤智浩

深澤 智浩

株式会社深澤企画 代表取締役

パリをはじめとする海外の店舗や、国内のSM/GMSでのあらゆる店舗・売場の店舗デザイン・店頭戦略を学び、独立。現在は、小売業からの依頼に加え、メーカーからの販促提案・ショールーム展開の相談など様々な業種・業態の店頭戦略(SP・VMD・設計・店頭ブランディング)を、年間100件以上行っている。近年では、ショッピングモールやチェーンストアからの依頼も多くなっている。また、「商業界」の教育講座、デザイン専門学校、企業研修でも指導にあたり、人材育成にも注力している。