今回はPPについてお話します。
PP(ポイントオブセールスプレゼンテーション)や(ポイントオブパーチェスプレゼンテーション)
この略語であり店内における販促効果の高いディスプレイのことです。
直訳は購入時に必要な商品演出活動と言われています。
よく売り場に行くと 『ディスプレイしたら売れました!!』とか
『コーディネートをトルソーで見せたらお客様の反応がよくなった』などPPに関して
販売スタッフの意識は高く、PPの良し悪しで売上が決まるようにも言われています。
さてこのPPですが、特に『こうしたら売れる!!』とか『絶対に結果の出るPPはここが違う!!』
この話はまた別の機会にして、
今回はPPも陳列の一部ですよ、という考え方について提案してみます。
◆PPの目的と役割
売り場の商品は各ゾーン、コーナー、ユニットなど店舗全体の商品群から
お客様の求める商品に向かって体系化されています(商品分類)
この中の商品群の中身をお客様に見やすく、分かりやすく伝える役目を果たすのがPPです。
簡単に言うなら
集積された商品群のなかでの品種同士、
アイテム同士の役割と関連性をサンプル的に演出する方法としてPPがあるのです。
ですから『これが売れないからPPしてみます。』とか
『このスペース寂しいからPPで埋めよう。』なんて言うのはその場面や瞬間ではありえても、
常に『売り』だけを基準にPPを考えると反ってマイナスの要因につながることも少なくありません。
◆深澤流のPPとは?
そこで今回の深澤流PPの解釈は『PPとは商品にまつわるストーリーのサンプル陳列です』となります。
今、そこに陳列された理由、コーディネートそして集積された商品の意図や意味・関連性を
一つの物語としてサンプル的に提案する方法こそがPPの役割です。
スポーツブランド店内 PP施工事例
スーパーマーケット 什器エンド内 PP施工事例
店内のディスプレイという言葉でPPを表現すると、
私にはどうしても『飾り付ける』という古い旧態歴な表現のイメージがあって、
お客様にとっての買いやすさが損なわれているように感じられます。
今のお客様は飾り付けられたイメージよりも『ありのままの商品』を見る力がありますから、
お客様の求める商品に気づかせてあげるお手伝い的なサンプル表現で
PPの役割は十分なのかなーと思う今日この頃なのです。
最後までありがとうございます。
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深澤 智浩
株式会社深澤企画 代表取締役
パリをはじめとする海外の店舗や、国内のSM/GMSでのあらゆる店舗・売場の店舗デザイン・店頭戦略を学び、独立。現在は、小売業からの依頼に加え、メーカーからの販促提案・ショールーム展開の相談など様々な業種・業態の店頭戦略(SP・VMD・設計・店頭ブランディング)を、年間100件以上行っている。近年では、ショッピングモールやチェーンストアからの依頼も多くなっている。また、「商業界」の教育講座、デザイン専門学校、企業研修でも指導にあたり、人材育成にも注力している。