陳列は既成概念を打ち破ることから
売場作りを実施していく上で、私自身はIP,商品陳列を最も重要にしている。
VMD的には、VPやPPといった演出・提案スペースの重要性について語られることが多いが
今、顧客が目にしているスペースの魅力や、最終的な買い上げ率を向上させる成果は
演出や提案スペースに紐づいた陳列部分の魅力度によるものが大きい。
もちろんこれには、技術的な部分ではなく商品分類や品揃えというMDや売場作りの基本項目の精度があってこそである。
その上で、お客様にとってあたなの売場作りを唯一無二の存在にする為には
商品の魅力を視覚的に伝える陳列方法を考えることが重要です。
商品陳列の方法を考える際には
まず一品の魅力を引き出せる内容に注力できているのか?
今までの当たり前に囚われていないか?
手に触れやすいか?
棚に戻しやすいか?
継続的に実施できるか?
商品の痛みや破損、劣化につながらないか?
諸々考えていくと、これまでの陳列方式に戻ってしまうことが多いのですが
既成概念を一度打ち破り
商品の魅力度向上に一品から取り組むからこそ
売場全体を見たときに、お客様との繋がり方が全く新しいカタチに生まれ変わります。
一品の見え方を変えることは
お客様に新たな気づきと発見を与える可能性を持ちます。
陳列とは魅力と価値の再発見につながる店舗の新たなDNAの基となります。
売場作りに悩むなら、これまでの商品陳列に関する既成概念を壊し
まず自らが商品を見る視点・そして魅せる視点を変えて見ては如何でしょうか?
本日も午後からお天気が崩れそうですが
みなさま本日もご安全に〜〜
深澤 智浩
株式会社深澤企画 代表取締役
パリをはじめとする海外の店舗や、国内のSM/GMSでのあらゆる店舗・売場の店舗デザイン・店頭戦略を学び、独立。現在は、小売業からの依頼に加え、メーカーからの販促提案・ショールーム展開の相談など様々な業種・業態の店頭戦略(SP・VMD・設計・店頭ブランディング)を、年間100件以上行っている。近年では、ショッピングモールやチェーンストアからの依頼も多くなっている。また、「商業界」の教育講座、デザイン専門学校、企業研修でも指導にあたり、人材育成にも注力している。