『VMDのマニュアルには こんな項目まで入れるんですか?』
『守備範囲広いですね』
なんて最近言われました。
勿論、VMDの守備範囲は広いんです!!
広くなければ結果は出せません。
これを難しい言葉で説明されている方が多いので 簡単に説明します。
良い商品は勿論売れます。
でも 良い商品を 悪い社員が売ったらどうですか?
良い商品を 良い社員が悪い会社(イメージが悪い)で販売したらどうですか?
結局のところ 良い商品 良い社員 良い会社という3つが揃う事で
3つがお客様に伝わることで確実に売れるんです。商品を管理する人、社員を教育する人、
会社を経営する人にとっては それぞれの業務は別々のコトだと思っている方がいるかもしれませんが
お客様にとっては、この3つは一つのビジュアルとして伝わるんだと言うことを理解しなければ
イメージをビジュアル化するなんて言えませんよ。
これがお客様に伝わるブランドのチカラです。
ブランディング(ブランド構築)は決してただイメージを作ることだとは思いません。
良い商品 良い社員 良い会社の3つがお客様に伝わる方法を具体的にすることです。
だからVMDのマニュアルには 良い商品の見せ方だけではダメなんです。
『良い商品を 良い社員が 良い会社で販売しています』という事が伝わるマニュアルを作らなければ ただの見せ方指示書です。
売場のマニュアルを作るとは? 売場の状態を指示することではなく
先の3つのクオリティーを伝えること
まさにお客様がリアルに感じ取る お店 ヒト 商品のビジュアルを支える状態を作り、
維持し編集し変化させて終わらせていくTOTAL的なブランドのコアコンピタンス作ることだと考えています。
ちょと大袈裟かもしれませんが、美しく見せるとは整理整頓や清掃の方法まで
具体的にしなければ 継続なんて出来ないんです。
皆さんの売場からは お客様に良い商品 良い社員 良い会社の3つが伝わっていますか?
深澤 智浩
株式会社深澤企画 代表取締役
パリをはじめとする海外の店舗や、国内のSM/GMSでのあらゆる店舗・売場の店舗デザイン・店頭戦略を学び、独立。現在は、小売業からの依頼に加え、メーカーからの販促提案・ショールーム展開の相談など様々な業種・業態の店頭戦略(SP・VMD・設計・店頭ブランディング)を、年間100件以上行っている。近年では、ショッピングモールやチェーンストアからの依頼も多くなっている。また、「商業界」の教育講座、デザイン専門学校、企業研修でも指導にあたり、人材育成にも注力している。