VMDの店舗調査に関して
昨年10月から続いていた某ライフスタイルチェーン店の店舗診断とその報告会が終了致しました。
このミッションは現状の店舗診断は勿論ですが、
現在力を入れているVMDに関する
各店の課題解決を目的としたMTG等も実施するという
相当に時間と労力がかかるものでした。
全店舗分の報告書は1000ページもになる大作となりましたが
約4ヶ月に渡って実施した甲斐あってか
前年度の診断時に比べてその成績もそして人の取り組み自体も
驚くほど良い結果となっていましたし
お客様からの意見としても
こんなに売場に関する取り組みが全店舗に根付くなんて本当に珍しいことで
見違えるようになりましたとのお言葉を頂き
ようやくホッと出来る余裕ができました。
売場診断の業務というのは、本当に沢山の会社で取り組まれていることだとは思うのですが
我々へのお問い合わせや、他社の調査会社からの乗り換えが多くなっている業務の一つです。
何故だろうと、これまで行っていた調査の結果を見せて頂くと
診断基準が古い、、、、、、、古いというよりも過去の売場作りの書籍になっている項目そのままと言った感じです。
しかも90年代とかの、、、、、、今の商環境とは
全く違う時代の診断基準を未だに利用してるんです
驚きました。
何を是として、何を非とするのか?
やはりこれが診断を実施する上での一番のポイントだと思います。
だから我々はとにかくこの是と非の判断基準を明確化することに時間をかけます。
この診断基準さえ明確になっていれば社内のルール化にも繋がりますし
日々の管理業務にも直結した取り組み繋がります。
しかし多くの方が実施している売場診断は
この診断基準を経験と直感、そして過去に成果を上げた
現在に通用しないノウハウだったりする状況
これでは、あるべき姿、そして何が売場の正しいなのか?
これが浸透していかないんですよね。
今年も多くの店舗、そして施設を見せて頂きます。
我々は見せて頂くことで、あるべき姿を共有するそんな診断を実施していこうと考えております。
また丁寧に頑張らなくては
ではでは
深澤 智浩
株式会社深澤企画 代表取締役
パリをはじめとする海外の店舗や、国内のSM/GMSでのあらゆる店舗・売場の店舗デザイン・店頭戦略を学び、独立。現在は、小売業からの依頼に加え、メーカーからの販促提案・ショールーム展開の相談など様々な業種・業態の店頭戦略(SP・VMD・設計・店頭ブランディング)を、年間100件以上行っている。近年では、ショッピングモールやチェーンストアからの依頼も多くなっている。また、「商業界」の教育講座、デザイン専門学校、企業研修でも指導にあたり、人材育成にも注力している。