「モノからコトへ」 この言葉にピンとこない私
お疲れ様です深澤です
先ほどの投稿でも似たようなテーマを投稿しましたが、
私は 「モノからコトへ」 というキーワードが好きになれません・・・・・・・・・
嫌いという意味では無く、取りあえずこのキーワードを言っておけば間違いないという
ドヤ顔の業界関係者に?マークを突きつけたくなるんです!!
モノからコトへの説明やこれについて語っている文面を読んでも
企業における成功例で語られている部分は納得できても
これをロジックで説明しだした途端に、ピンボケしている内容が多く
業界全体が皆 手を挙げて 「我々もここに向かって進んでいます」 なんて口でいうほど
簡単に出来るようなことではないと思うのですがいかがでしょうか?
「モノを売るからコトを売る」
私的には 顧客に対して(新しい・新鮮な・珍しい・憧れる)暮らし方や、LIFESTYLEの場面を創造し
これを、定着・継続させていきたいと思える環境の整備や場所・時間に投資、または設けることで
顧客の生活に新たな満足を与える経験・体験を提供していく流れを作ること。
そして、この一連の流れの中で必要となる商品を販売につなげていくことを
「コトを売る」というのだと思っていたのですが
近年、「冷やし中華はじめました」的な感覚でLIFE STYLEっていう言葉を付けて
趣味・嗜好的な色合いの強い商品や専門店的な品揃えを若干摘んだMDを組めば
「ウチはモノからコトの提案に力を入れてます」なんて言ってしまう感覚が恐ろしい・・・・・と思う回数が増えました。
コトの定義が明確ではありませんから、私が間違っているのかもしれせんし
もっと簡単な事なのかもしれません。
ただ、
何かテーマに沿った品揃えを部門や業種を超えて 集めると「コトの提案」になる的な発想で作られた売り場は
私には寄せ集めでモノを売っている売場にしか見えないケースばかりです。
まぁ気にせず いれば何ら問題ないのですが
そんな時に限って 降りかかて来るものなんですよね。。。。。。。
ううーーーー難しい
深澤 智浩
株式会社深澤企画 代表取締役
パリをはじめとする海外の店舗や、国内のSM/GMSでのあらゆる店舗・売場の店舗デザイン・店頭戦略を学び、独立。現在は、小売業からの依頼に加え、メーカーからの販促提案・ショールーム展開の相談など様々な業種・業態の店頭戦略(SP・VMD・設計・店頭ブランディング)を、年間100件以上行っている。近年では、ショッピングモールやチェーンストアからの依頼も多くなっている。また、「商業界」の教育講座、デザイン専門学校、企業研修でも指導にあたり、人材育成にも注力している。