今日はGP grand presentation(グランドプレゼンテーション)について語ってみますね。
GP(グランドプレゼンテーション)とは ブランドイメージの
総合的な提供内容や計画案などを示します。
例えば お客様に提供するイメージという意味ではTVCMや雑誌広告
店舗デザインからMD VMDまで全てが お客様に提供するイメージの一部であるという考え方です。
先日 あるお客様とのミィーティングの際に起こったことだったのですが
店舗 商品 VP 広告イメージ等 全てのブランドイメージ 商品イメージに対する社内のコンセンサスが取れていない。
実際の現状は各部署が与えられた内容から それぞれの考え方によって提供内容の仕事を進めている状態でした。
結局 今一度 全体のイメージの構築と共有からやり直すことになり
その後 店舗イメージを作り上げました。
もしここで GPについての認識や話し合いがもたれなければ
どれだけ各部門が素晴らしい仕事を手掛けたとしても
お客様への提供内容のコンセプトが少しずつ異なっていたり
提供するターゲットが異なっていたりと お客様の記憶に残さなければならない内容に
少しずつズレが生まれ 結果としてブランドイメージのインパクトが薄れてしまうことが大変多いんです。
店舗でも いくらVP VMDと店舗イメージを表現しても お客様に提供するイメージの総体から考えられたものでなければ
それは店舗の一人相撲になってしまいます。
これでは想定していた目標に結びつかずに 商品やそれ以外の内容に責任を転嫁もとめることになりかねません。
今 店舗運営やVMD 販促活動に問題を抱えていらっしゃる方々の大半はこのGPについての問題なのではないでしょうか?
VMD VP PP IPとVMDに関する用語は非常に一般的になってきました。
今後 それをもっと効果的に効率的に使うためには ブランドイメージのトータル的な考えに
GP(グランドプレゼンテーション)の概念を取り入れGPはIPの為に
IPはGPの為にという繋がりを意識したイメージ提供を心掛けてはいかがでしょうか。
深澤 智浩
株式会社深澤企画 代表取締役
パリをはじめとする海外の店舗や、国内のSM/GMSでのあらゆる店舗・売場の店舗デザイン・店頭戦略を学び、独立。現在は、小売業からの依頼に加え、メーカーからの販促提案・ショールーム展開の相談など様々な業種・業態の店頭戦略(SP・VMD・設計・店頭ブランディング)を、年間100件以上行っている。近年では、ショッピングモールやチェーンストアからの依頼も多くなっている。また、「商業界」の教育講座、デザイン専門学校、企業研修でも指導にあたり、人材育成にも注力している。