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売場作りは顧客にとって便利で最高であるか?

小売再生 ―リアル店舗はメディアになる』の著者ダグ・スティーブンス氏は

2018年のインタビュー記事の中で、小売店舗は便利と最高の二極化に向かうと話しています。

この予見は、おおかた当たっている思います。

現在の日本のマーケットを見ると

ホテルやレストラン業界を見れば、この予見は的中していると思えますし

物販の店舗を見ると、その変化は、まだ少し先になる現状なのかとも思えます。

では、物販店舗の現在は、どうなっているのか?というと便利と最高の顧客体験、二極化したのではなく、

その双方を求めるような状況になっているのでは?と私は考えています。

便利だけを求めるお客様が増え続けるのであれば

日本のEC化率が2020年において、8%の後半にとどまっているような

数値では無いと思いますし

コロナ禍において、もっとコンビニエンスストアの売上は伸びているのだと考えます。

じゃー最高の顧客体験だと思える仕掛けを作れば良いのかと考えると

以前の投稿でもお話した様に

手間や時間が掛かりすぎたり、

高級な演出や仕掛け、また無駄にも思える技術革新やデジタル化を必要としない

店舗や商品そして、それらを好まないお客様もいらっしゃいます。

そんな点からも、今の現状は二極化はせず

顧客にとっての、便利と最高の顧客体験は

双方を必要とする状況にあるのだと考えております。

便利であり最高であるか

もちろんこれは、売場作りだけの話ではなく

人・モノ・環境・そしてデジタルによる新たな技術で構成されている店舗が

顧客を深く理解した上で

自店舗の顧客にとっての便利さ

自店舗の顧客にとっての最高な買い物体験

この2つのを実現させるべく取り組めている状況にあるのか?

これ自体が、今 我々が目指すべき小売店舗の課題そのものであると考えていますし

この2つを揃えるべきと考えれば、現状の改善機会が本当に多く見つかるのでは無いでしょうか?

決して目新しい話ではないのかと思います。

なぜ、あのお店だけが

なぜ、あのブランドだけが、この状況下でも売れているのか?

その答えこそがきっと

顧客にとって、便利で最高を生み出せているから!!

この一言につながるのではないでしょうか?

最後までありがとうございます。

急に涼しくなりまたね

今熱を出すと、結構騒がれる状況下ですからお気をつけくださいね。

ではでは皆様、本日もご安全に

深澤智浩

深澤 智浩

株式会社深澤企画 代表取締役

パリをはじめとする海外の店舗や、国内のSM/GMSでのあらゆる店舗・売場の店舗デザイン・店頭戦略を学び、独立。現在は、小売業からの依頼に加え、メーカーからの販促提案・ショールーム展開の相談など様々な業種・業態の店頭戦略(SP・VMD・設計・店頭ブランディング)を、年間100件以上行っている。近年では、ショッピングモールやチェーンストアからの依頼も多くなっている。また、「商業界」の教育講座、デザイン専門学校、企業研修でも指導にあたり、人材育成にも注力している。