売場作りの確かなノウハウと新たなチャレンジ
お疲れ様です深澤です。
お仕事で訪問させていただく際にも、
今は頻繁に検査を実施するようにしております。
さて今年に入って
EC販売のお仕事をお手伝いしていたご縁で
物流業務に関するコンサルティングをさせて頂いております。
2020年からEC販売額が増加した結果
それを支える物流業務の効率化は非常に重要な課題となり
私に御用命いただきました。
店頭での経験が、どのようなカタチで
この業務を効率化出来るのか?
私自身にとっても、チャレンジ的な業務となっていたのですが
この数ヶ月で少しづつ、その成果が出てきております。
少しだけ、取り組んでいる中身をお話しすると
物流の基本は、保管している商品に注文が入ると、商品をピッキングし
梱包、そして発送となります。
現場レベルでの改善においては
この手順と時間を如何に、これまで以上に正確に早くに作業できる改善になるのか?
これが大きなポイントになります。
そこで実施したのが
作業者が注文商品を、見つけやすく、そして複数の商品をピックする上で
棚の手前から奥側に向かって左回りで一方通行に作業できるような
倉庫内の動線とレイアウトの改善です。
この内容に関しては、スーパーマーケットのレイアウトの知見が
大変参考になりました。
また、注文量が多い商品群を梱包作業台付近にレイアウトし
注文数量に応じた商品群のゾーンを組む。
そして、ゾーン毎に作業人数を振り分けて、各員が持ち場となるゾーンで
注文に応じてピッキングしていく。
これは、作業動線を短くし、自分の持ち場を決めたことで
持ち場のOTS 見る機会を多くし作業を単調化し
ミスを少なくします。
これも売場での提案効率を上げるノウハウが役にっております。
さらに、ゾーンで働いて頂くことで
ゾーン内の棚の長さを測ると、商品毎に動線の長さが分かりますので
注文内容の商品が保管されている箇所が注文時に分かれば
一度の作業に掛かるピッキングの目標時間も見えてきますので
注文内容と量に応じて目標時間も設定できてくるのです。
この辺りは、まだ取り組みの導入部分の内容なりますが
VMDや売場作りの知見が、思いもよらぬ場所で活かせるものですね。
人間の行動特性と注文量を活かした、ゾーニングやレイアウト
商品を見つけやすくする環境作りが、店以外でも行かせるとは
深く考えておりませんでした。
仕組み化した後に、デジタルでのシステム化を考えておりますが
新たなチャレンジとして丁寧に実施していこうと考えております。
私たちが擁する確かなノウハウは使い方次第で、色んなことに使えるという自信に繋がりました。
みなさま、大変な時期が続いておりますが
お互いに気をつけて頑張ってきましょう。
本日もご安全に
深澤 智浩
株式会社深澤企画 代表取締役
パリをはじめとする海外の店舗や、国内のSM/GMSでのあらゆる店舗・売場の店舗デザイン・店頭戦略を学び、独立。現在は、小売業からの依頼に加え、メーカーからの販促提案・ショールーム展開の相談など様々な業種・業態の店頭戦略(SP・VMD・設計・店頭ブランディング)を、年間100件以上行っている。近年では、ショッピングモールやチェーンストアからの依頼も多くなっている。また、「商業界」の教育講座、デザイン専門学校、企業研修でも指導にあたり、人材育成にも注力している。