これまでの日本の小売業において、売上全体から見るEC化率は
6〜7%程度でしたが
新型コロナウィルスの影響において
その割合はもちろん伸びている状況です。
特にアパレルは全体のEC化率と比べて12〜14%と比較的高い業種であるので
店舗が閉まっている状態では、その構成比が30%や40%に伸びていく状況は仕方ないですよね。
ただ気になるのは
ほとんどのオフライン店舗が閉まっている状態で
E C化率の高まる数値を見て
やはりECだ
もうECしか無い
などという方々が多いのが本当に気になる、、、、、
もちろんECにおけるサービスや内容を強化していくのは
当たり前なのだが
その購買行動がショールーミング的な行動から
WEBルーミング的な行動に移り変わり、
顧客のブランド体感・体験の一環として
オンラインとオフラインの境界を出来るだけ作らない環境を作る取り組みが
主流になりつつある中で
目先の数値の伸び率だけを見て
場当たりに動くのは
また周回遅れの投資につながるって行くんだろうな・・・・・と
また顧客を見ない投資を実施するのかと、、、、考えてしまいます。
ふーーーーー
深澤 智浩
株式会社深澤企画 代表取締役
パリをはじめとする海外の店舗や、国内のSM/GMSでのあらゆる店舗・売場の店舗デザイン・店頭戦略を学び、独立。現在は、小売業からの依頼に加え、メーカーからの販促提案・ショールーム展開の相談など様々な業種・業態の店頭戦略(SP・VMD・設計・店頭ブランディング)を、年間100件以上行っている。近年では、ショッピングモールやチェーンストアからの依頼も多くなっている。また、「商業界」の教育講座、デザイン専門学校、企業研修でも指導にあたり、人材育成にも注力している。