VMD用語を深澤流で語るのコーナーですが今回はPOPについてです。
POPは物凄く色んな使い方の方法があるので 先ず今回は その一回目としてPOPの基本について語ってみます。
意外に勘違いをしている方が多いかもしれませんが
POPとプライスカードは別物です。
POPは(point of purchase advertisement)
PPとよく似ていますが購買時における広告活動といった意味で
簡単に言うと「買う気にさせる販促物」といったところです。
これに対してプライスカードは価格・素材・原産国といった、
お客様が購入時に最低限必要な情報を記した値札や表示のことを言います。
本来プライスカードは 食品や日用品など大きなモノから
値段が付けられないような小さな商品まで取り扱うような売場では
全ての商品に取り付けられており、さらに一歩踏み込んで、お客様にアピールする際には
POPを利用するという使い分けがされていました。
現在では一度に多くの商品情報を早く分かりやすく
見やすくお客様に伝達させる為にPOPとプライスカードがミックスされた物がかなり一般的になってきたように思います。
まぁあまりゴチャゴチャして可読性のレベルを落とさないよう気をつければ
目的によってこの二つを分けて考える必要は無いでしょう。
(ただ目的が価格の訴求やセール値引きのアピールというのなら 内容は絞り込みましょう)
では ここで 深澤流~POP作成のポイントについて語ります~
① とにかくお客様の知りたい情報を記すべし!!!
② 必要な場所にリズムをもって配置すべし!! (多すぎても 少なすぎても駄目)
③ 色の進出色 後退色を使い分け可読性を向上すべし!!!(簡単な理論を学んで見やすさ 読みやすさを更に向上させること)
④ お客様の興味を引く 一言を大切にすべし!!! 人間性が伝わります!!
⑤ POPもブランディングの重要なエレメントです。色 デザイン 内容は自店 自社の特徴を十分に理解して作成し あまり規格変更の無いモノにすべし!!
以上が深澤流POP作成のポイントですが
最後に中国の百貨店でお仕事をされている、私の中国の師匠からの教えでもあるのですが
「POPは売場内での第2の販売員です そこから伝わるモノは 商品の情報だけではなく売り手の人間性も伝わるのです。」
これが 深澤流POPの基本です。
POPについては今後も熱く語って行きますので ご意見ご要望何でもコメントください。
深澤 智浩
株式会社深澤企画 代表取締役
パリをはじめとする海外の店舗や、国内のSM/GMSでのあらゆる店舗・売場の店舗デザイン・店頭戦略を学び、独立。現在は、小売業からの依頼に加え、メーカーからの販促提案・ショールーム展開の相談など様々な業種・業態の店頭戦略(SP・VMD・設計・店頭ブランディング)を、年間100件以上行っている。近年では、ショッピングモールやチェーンストアからの依頼も多くなっている。また、「商業界」の教育講座、デザイン専門学校、企業研修でも指導にあたり、人材育成にも注力している。