みなさん こんにちは この写真が何かお分かりになりますか?
実はこれ人間が一生掛かって食べる食材のディスプレイの製作風景です。
年末のテレビ特番の為に作った 巨大な食材の山ですね。
日本人が一回に取る食事の量が約900g位。年間で計算すると
一年間で約1トンもの量を一人で食べるらしいんですよ。
その80年分ですから 80トンの食材をここに陳列しています。
凄いです!!
撮影現場は 富士のすそ野のとある牧場です。
肉をディスプレイするより本物を見せたほうがリアリティーがあるということで
牛 豚 鶏は生きています。
スケールというかなんというか こんなの見るのも作るのも初めてですからね
生ケーキ 牛乳 米 パン 魚 野菜 豆腐 なんでもありましたし、
しかも生きたままの動物まで・・・・・・勉強になりましたよ。
でも一番驚いたのは 豚ちゃんたちです。
豚ちゃんたちは おそらく車に乗せられるイコール 「死」を感じ取るのでしょうね。
撮影後 片付けが始まり 養豚場のおじさんおばさんが豚をトラックで迎えに来ると物凄い勢いで暴れだしました。
もうホントに悲痛な叫び声が 富士の夕日をバックに牧場に響き渡るわけですよ「ブヒヒ~ッ」と
アルバイトの学生達も手伝って 何とかトラックに積み込もうとするのですが中々思うように行きません。
最初は面白がって 全体を片付けながらを見ていたのですが
そのうち豚が何頭か逃げ出しました。
アルバイトたちは追い掛け回すのですが
学生のアルバイトですから気合が足らず逃がすばかり
たまらず 私も追いかけ廻しました
逃げる豚
追う私
逃げる豚
追う私
逃げる豚
なりふり構わず 必死になって 「あしたのジョー」のように豚の尻を叩きながら3頭捕獲。
最後の一頭も尻を叩きながらトラックに連れて行くと 養豚場のおじさんから
「にいちゃん スジがいいネーー この仕事のほうがむいているのじゃないの?」と 微妙にうれしくない お褒めのお言葉・・・・・
「それってカウボーイ見たいな感じですかねー」と聞き返すと
「・・・・・うちは豚だからな トンボーイかな・・・・・」
・・・・・・・ 深澤VMDの旅 がんばります・・・・・・
深澤 智浩
株式会社深澤企画 代表取締役
パリをはじめとする海外の店舗や、国内のSM/GMSでのあらゆる店舗・売場の店舗デザイン・店頭戦略を学び、独立。現在は、小売業からの依頼に加え、メーカーからの販促提案・ショールーム展開の相談など様々な業種・業態の店頭戦略(SP・VMD・設計・店頭ブランディング)を、年間100件以上行っている。近年では、ショッピングモールやチェーンストアからの依頼も多くなっている。また、「商業界」の教育講座、デザイン専門学校、企業研修でも指導にあたり、人材育成にも注力している。